ヒュウガトウキとは

ヒュウガトウキとは

ヒュウガトウキ(日本山人参)は日本固有のセリ科の多年草で、成長すると草丈が約1.5~2.5メートルに達する大型の植物です。この植物は、大分県から宮崎県にかけての極めて限られた地域にしか自生しておらず、その希少さから、江戸時代には薩摩藩の門外不出の秘薬とされ、「神の草」という別名でも呼ばれていました。限られた人々のみがその恩恵を受けることができたのです。当帰自体は、セリ科の植物であり、体をあたためて、血の流れをよくしたり、乾燥をやわらげたりする効果があるとされています。また、赤ちゃんができやすい体をつくるのを助け、妊娠中の体調を整える働きもあります。ヒュウガトウキにも似た効能が見られます。ヒュウガトウキの効能は、下記ヒュウガトウキの薬効に記載しています。

現在、ヒュウガトウキは絶滅危惧種に指定されております。この貴重な植物を未来に伝えるため、私たちは栽培を通じてその保存と再生に努めています。

ヒュウガトウキをめぐる歴史

中国の中でも90%以上を占める漢民族は、昔から不老長寿にあこがれを持ち、その方法を探してきました。中国になる前、漢の武帝の時代に司馬遷によって編纂された歴史書である史記には、秦(しん)の始皇帝が家来である徐福に命じて、不老長寿の薬を探すべく一大船団を与えたと記載されています。

紀元前三世紀ごろの話であり、日本では文字で記録を残せる時代ではなかったため日本に来たとされる徐福の存在は文献に記載されたものは存在せず、語り伝えられているものしか残っているものはありません。結局徐福は志半ばで、中国に還ることなく日本で没したと言われています。

不老不死の薬であろうと考えられるほどの優れた植物であるヒュウガトウキは、世界で大分県南部から宮崎県北部の山岳地帯でしか自生していません。徐福は不老不死に辿りつくことができたのでしょうか

根は医薬品として指定

厚生労働省は平成14年(2002年)11月に、ヒュウガトウキの根を医薬品のリストに加えました。言い換えると

「朝鮮人参」「ウコン」などと同様、生薬として効果があるものと国が認知した。

ということになります。日向当帰再生保全会の商品の主成分である葉や茎は2024年現在生薬として認定はされていないものの、ヒュウガトウキの薬効の主成分であるYN-1(イソエポキシプテリキシン)という有機化合物は葉に最も多く含まれているということも最近の研究では分かってきました。

ヒュウガトウキの薬効

様々な薬効が報告されているヒュウガトウキですが、その一部を紹介します。

ヒュウガトウキの薬効の一部

・動脈硬化予防作用
・抗ストレス・免疫力向上
・強い抗酸化作用
・高血圧の抑制作用
・糖尿病の予防、改善
・花粉症、アトピー、喘息、乾癬などのアレルギー障害の予防・改善
・肝臓障害の予防と改善作用
・慢性炎症の抑制作用
・性ホルモンの活性化